念願の赤ちゃんが生まれ、いざ初めての授乳。
ん？？？
、、、と、母乳が全く出ていないことに焦ってしまうお母様が沢山います。
「出てないのにすわせるんですか？」と聞かれることもあります。
「このまま母乳が出てこなかったらどうしよう・・」と相談される事もあります。
出産直後から母乳が出ることはあまりないのです。
妊娠中から母乳の生成は始まっていますが、胎盤から分泌されるホルモンなどの影響で分泌は抑えられています。
出産で胎盤も娩出されることにより、抑えられていた分泌が徐々に開始されるのです。ストッパーが外されるように。
その後は母乳をつくるホルモン、母乳を押し出すホルモン、を維持することが大事になります。
分泌が少ない時期でもコツコツとおっぱいを繰り返し吸ってもらう、分泌が増えてきたら飲みとってもらう、その繰り返しが母乳
分泌の維持に必要です。トラブルの予防にもなります。
母乳を出すことは、お母さんとあかちゃんの共同作業です。 だから焦らないで、コツコツと。
もちろん、産後の疲労、ストレス、体質などで母乳が出ずらい、あかちゃんの吸う力が弱い、、、など母乳が出てくるまでの日数や量的な個人差はあります。体はみんな違いますから。
分娩後まもない時期、疲労が強い場合は、夜間なるべく休息をとって、疲労をとり体力を回復させたほうが母乳分泌が促されるケースもあります。
大事なのは、赤ちゃんが十分に栄養を与えられ、健やかに成長していくこと、お母さんがなるべくトラブルで苦しまないことであって、完全母乳の貫徹だけを目標にしてはならないのではないでしょうか。
じゃあ、私のおっぱいって、授乳ってどんな感じ？迷ったら私たち助産師に気軽に相談してください。
また、いろんな不安や疑問を助産師に話して解消することもストレスの発散になり、それが母乳量が増える要因になる事もあります。
出産後のお母様の体と心は本当に繊細になっています。
ちょっとの事でも是非ご相談ください。