DMER　不快性射乳反射

おっぱいをあげようとすると（射乳の直前から）不快な症状（抑うつ、不安、怒り）が突然、瞬間的に起こること。

おっぱいをあげようとすると、急に悲しくなったり、気分が落ち込んだり、イライラ、パニックなどネガティブな感情になるんですね。

明確な原因は不明ですが、不思議なことに授乳期、母乳分泌のために多く分泌されるホルモンの変動が関係しているようです。授乳期の体の変化によるもので、お母さんのせいではないのですね。

授乳時の気分の変化であり、産後うつなど心の不調とは区別されます。

出産したら自然と母乳が出て、出るなら母乳で育てようと漠然と考えている方が多いと思います。「おっぱいをあげるってこんなに大変なんだ」という言葉、産後のお母さんからよく聞きます。

母乳をあげたいと思っていた方にとって、予期せぬDMERの症状はなおさら辛いですよね。「おっぱいをやめたい」「私、産後うつかな？」と考えてしまう方もいるでしょう。

みなさん、出産前のイメージとの違いに戸惑ってしまうのですね。

産後の心身の状態、変化に戸惑うのは当然です。未経験のことですから。経産婦さんだって、毎回出産、産後は状況が違うはずです。

今、現在の自身の心・体の変化を認め、それに合わせた方法を工夫する。苦しいときは一人でしょい込まず誰かに伝えたり助けを求めるのもその一歩です。